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第11話「世間はどう思うかな。このコンプライアンスの時代に」(あの男の正体(はらわた))
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- (前回から読む) 「あなたにこんな話をしなくてはならなくなるとは。 正直言って、想像もできなかった。 いや、この正直言って、ていうのは僕の大嫌いなフレーズだったな。 でも、わかってくれるかな。この僕自身が、思ってもみなかったってことだけは確かなんだ」 社長室のソファだった。あの男が、一人の初老の男を前にして、沈み込んだ声で話していた。両方の肩をがっくりと落としている。心なしか、体もうつむき加減になっていた。 あの男の前に座っているのは、副社長の澤田慶介だった。入社はあの男よりも早い。5人がけソファの真ん中で、右肩を背もたれに乗せ、右腕から下を後ろ側に垂らしている。
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