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NY市場概況 強い経済指標と信用不安で、まちまちの動き
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2008/03/28(金) 07:55
27日のNY為替市場は全体的にはまちまちの動きとなった。
きょう発表 になった10-12月期のGDP確報値は予想通りだったものの、個人消費 が上方改定になったことや、また、新規失業保険申請件数が改善して いたことで、市場には安心感も出ていた。
指標発表後、米国債利回りも上昇、株価も高く始まりそうだったことで、 ドル買戻しが先行した。
しかし、信用不安や景気の先行きに対する不透 明感は強く、ドルを積極的に買い上げるまでには行かなかった。
信用不安を高かめたのがリーマン・ブラザーズの信用危機の噂。
ベアー・スターンズに流動性危機が起こって以来、業界内では位置も近 い同社にも信用危機の噂が耐えない。
きょうの株式オプション市場で同 社のプット(売る権利)に大量の商いが成立したことも、噂に拍車をかけ た。
クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場でも、同社のスプレッドが 急拡大(クレジットリスク増大)している。
これについてリーマン・ブラザーズ側は「信用危機の噂は事実無根、短期 のショート筋が流布しているのではと疑っている」と否定していたが、市場 の懸念はなかなか晴れないようだ。
ドル円は100円台に乗せるものの、押し戻され、ユーロドルは1.57台後半 での推移となった。

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