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「ラストリゾート」なき世界へ(時事深層)
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- 世界経済の牽引役だった中国経済にも変調の兆しが広がり始めた。欧米景気の減速という外患に、不動産市況の悪化など内憂が畳みかける。インフレ警戒が根強い中、引き締め政策の見直しを迫られるという難局を迎えた。 世界景気を需要面で支える「経済のラストリゾート」と言われてきた中国の成長に失速懸念が広がってきた。 中国国家統計局が10月18日発表した7〜9月期のGDP(国内総生産)の伸びは前年同期比9.1%と、9四半期連続で9%を超えた。景況感を示すPMI(製造業購買担当者景気指数)も、9月は51.2と景気判断の分かれ目となる50の水準を依然上回っている。 一見、景気の腰折れリスクは少ないようにも見えるが、既に景気減速の兆しは至る所で散見されている。

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