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カタカナ英語で仕組みだけ輸入していないか(常盤文克の「新・日本型経営を探る」)
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- 最近の企業経営で気になるのが、物事を何でも論理で扱おうとしていることです。合理化を進めて効率を高め、コストを下げ、生産性を高めて利益を最大化しようとします。また「見える化」「測る化」などと言って物事を数値化しようとするのも同じです。確かに利益なしでは企業は存続できませんから、こうした考えは当然のことでしょう。その一方で、私はこうも思います。利益だけを求めていて、企業は存続できるのかと。 「科学的」と称して論理を先行させている企業の動きを見ていると、そもそも企業がどうあるべきか、といった根幹をなす倫理の議論が後回しになっているきらいがあります。精神的な拠り所である倫理よりも、こうすれば「もっと合理化できる」「もっと利益を出せる」といった論理ばかりが先に立っているのです。

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