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“嫌々ドル買い”が映す金融市場の危機感(Money Globe from London)
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- ユーロ圏ソブリン危機が再び深刻化の兆しを見せ始める中で、為替市場は再び「防御モード」に入っている。今回は、リーマンショック以降の為替市場の動きを参照しつつ、足元の市場環境について考察を加えた。為替市場の値動きに注目するのは、それが金融市場の「今」を映じた最新の指標となり得るからである。 かつて、ユーロとドルは補完関係にあった まず、ドルとユーロに関して、各通貨の値動きを相手通貨の貿易ウェイトで加重平均した、通貨の総合的な変動を示す指数である名目実効為替レート(NEER)に注目した。2008年以降の動きを示したのが、以下の図表1である。例えば、ドルのNEERが上昇すれば、ドルは対円や対ユーロだけでなく、対南米通貨など含め総合的にドル高になっていることを示す。

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