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原発と「中進国の罠」(熊野信一郎のクロス・ボーダー)
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- 日本企業連合の受注が内定しているベトナムの原子力発電所の建設プロジェクト。日本が原子力技術の輸出継続を8月に閣議決定したことで、震災後に中断していた両者の実務者協議が再び始まった。 日本にとっても、そしてベトナムなどアジア各国にとっても、電力の確保は共通の課題だ。しかし両者では視点が違う。 日本では原発への依存度を下げることが中長期でのテーマとなりつつあるのに対し、アジアでは「とにかく供給を増やす」ことが求められている。 電力不足が経済成長の足かせとなり、将来にわたる国の競争力にとってマイナスとなる。そうした新興国に広がる危機感は、長らく「電気があって当たり前」だった日本の国民がイメージするのは難しいものだろう。

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