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「商家始祖」・・・市場をみる千里眼(中国経済史紀行)
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- ■美人計 象湯や雨に西施がねぶの花 芭蕉 この句にあるように、あるいはむしろこの句の強い影響を受けて、われわれの西施のイメージは、儚なげで嫋嫋たるものである。 実在の西施は、本当にそんな女性だったのだろうか。もとより越国が国運を賭けて探し出してきた美女である。眉目秀麗、容姿端麗。西施の美しさは、「閉月羞花」(その美しさに月も隠れ花も恥じらう)とか「沈魚落雁」(魚は沈み雁は落ちる)とか様々な形容がされている。しかし、筆者は西施には、単に容姿の美しさ以上に、頭の良さ、機智に富んだ会話や人の表情や動作からその心を見透す力とか、胆識、自らの役割を自覚し、情に溺れずに対処する能力とかが備わっていたに違いないと思うのである。

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