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日銀はデフレ・円高を阻止する「非常手段」を打て(ニュースを斬る)
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- 円相場が1995年の歴史的な高値だった1ドル=79.75円を更新して続伸している。「米国債の格下げとユーロ圏の政府債務危機で、欧米諸国の状況が深刻化している。そのため消去法で円やスイスフランが買われている」というメディアの市況解説は奇妙だ。 既に日本国債は最上級から4番目の「AAマイナス」(S&P)、米国債は今回初めてS&Pの最上位から1つ下の「AAプラス」になっただけで、依然日本国債より上位にある。米国債の格付け引き下げが問題の根源であるなら、どうしてより低い格付けの日本円に資金が移動するのか。 円高、本当の理由 筆者は3月11日の東日本大震災の直後に起こった円高に関連して、日本は恒常的な経常収支黒字と低金利である故に、内外の投資家のリスク・テイク意欲が委縮すると、円売り・高金利通貨買い持高が巻き戻される(=円買い行動になる)ので円高に振れやすくなる特性があると説明した(『大震災危機でなぜ円高になるのか』2011年3月20日)。

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