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「一樹百獲」・・・「富国強兵」の総設計師(中国経済史紀行)
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- ■ 世界最古の実践的エコノミスト 周が建国した時、その第一の功臣太公望呂尚が封ぜられたのが斉の国である。斉は現在の山東省東部。山東省西部には武王の弟の周公が封ぜられ、魯の国と称した。外様大名の抑えに譜代親藩を配するようなものである。 斉の国は、「山と海に囲まれ、その間に肥沃な土地が千里と広がり、桑や麻を産し、魚や塩がとれる」(『史記』貨殖列伝)という豊かな国ではあったが、中原からみれば僻陬(へきすう)の地である。建国成った今、太公望といえども身近にいては危険であるという考えが武王にあったのかもしれない。 この斉が周室の威権が衰えた春秋時代に、天下に覇を唱えることとなる。即ち、春秋五覇の筆頭、斉の桓公の時代(在位紀元前685〜643)である。

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