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人民元の弾力化でマネーはどこへ?(金と世界経済)
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- 金や米国債を保有する巨大な存在が中国。その動き次第で世界のマーケットは大きく動く。先進国通貨に代わる主要通貨として期待される人民元は、今後どうなるのか。現地の銀行の内部事情を知る立場から、生の声を拾いながら、数歩先を読む。 中国人民銀行が人民元弾力化を発表した直後の2010年6月21日。筆者は中国最大、資産規模では世界一ともなった中国工商銀行、上海分行(支店)貴金属部にいた。 世界中のマーケットが月曜朝、人民元相場の寄りつきを見守る瞬間に立ち会っていたわけで、筆者もいささか興奮気味であったが、銀行内は拍子抜けするほど冷静で、いつもと変わりない雰囲気だった。外では、すわ人民元切り上げとやかましいが、大胆な為替政策の変更など党が本気で許容するはずもない。

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