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原子力は20世紀のエネルギーだった(哲学者・萱野稔人の超マクロ経済論)
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- 前回のコラムでは、エネルギーの問題が経済成長にとっていかに本質的なのかを考えた。もし19世紀後半に石油によるエネルギー革命がなかったなら、20世紀の経済成長はありえなかっただろう。石油という新しいエネルギーの活用は、単に産業技術の革新をもたらしただけではない。それはさらに生産力の上昇を通じて経済の新しい地平を切り拓いた。この新たな地平のもとで実現した生産拡大の局面こそ、20世紀に世界的な経済成長として人類が体験したものにほかならない。 問題は、石油エネルギーにもとづいたこうした生産拡大のサイクルが既に閉じてしまっているということである。1970年代になって先進国の経済が軒並み低成長になってしまったのはそのあらわれである。
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