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第7話「社長次第で会社は天と地の違いがある。不思議だが本当だ」(あの男の正体(はらわた))
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- (前回から読む) 「社長、おはようございます」 「おはよう」 いつもの朝のやりとりだ。あの男が会社にやってくると、いつも、いの一番に古堂(こどう)が熱いコーヒーをささげもって社長室に入る。小鳥が、「朝が来ました、朝が来ました」とさえずりながら楽しげに唄うように、一日の始まったことをあの男に告げるためだ。 海外ブランドものの淡いブルーのスーツ姿と短くひっつめた髪型が、最古参の独身秘書らしさをかもしだしている。もちろん、内外海行があつかっているブランドの一つだ。どうやら、腰まわりのサイズが少し窮屈になってきていた。 「おや、古堂さん、なにかあったの? 今朝はなんだか声の調子が違うなあ」 あの男がロッカーに上着をしまいながら、背中を向けたまま古堂に話しかけた。
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