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“簡体字禁止令”に見る台湾のジレンマ(肖敏捷の中国観〜複眼で斬る最新ニュース)
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- 周知のとおり、同じ中国語でも台湾と大陸が使っている文字は違う。台湾は伝統的な漢字、いわゆる「繁体字」を使っており、これは比較的日本人にも馴染みやすいものだろう。一方、大陸では「簡体字」を使用している。こちらは文字どおり、繁体字を簡略化したバージョンである。 簡体字の歴史を話せば長くなるが、かいつまんで言うとこうなる。1949年10月1日、中華人民共和国の建国を契機に簡体字使用の動きが本格化し、1955年1月に「漢字簡略化草案」が発表されて、翌年1月1日には簡体字版の新聞が誕生した。漢字簡略化はその後も進められ、現在は1986年に発表された「簡体字総表」による文字が使用されている。 ちなみに、台湾では自分たちが使う文字を「繁体字」という一般的な言葉で表現するが、馬英九総統をはじめとする政府関係者はあえてそれを「正体字」と言っている。

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