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胸にメス入れて勝ち取った労災認定(世界鑑測 北村豊の「中国・キタムラリポート」)
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- 2011年5月4日に開催された国務院常務会議は、衛生部など関係部門が作成した「職業病防止治療法改正案(草案)」を原則的に採択した。同草案はさらなる修正を加えた上で、全人代常務委員会の審議に付し、採択されれば正式に施行されることとなる。今回の改正の主体は、中国唯一の労働組合である“中華全国総工会”や公益組織「北京義聯労働法援助・研究センター」(以下「北京京義」)が長年提起してきた職業病診断制度の簡易化である。中華全国総工会の関係者は、「この法案が成立すれば、“開胸験肺(肺の開胸検査)”のような悲しい出来事は二度と起こらないだろう」と述べた。 約2億人が職業病の危険にさらされた職場に 中国では一般の状況下では、患者が職業病を申請してから認定を経て賠償請求を行うまでに、10段階以上の法的手続きに最低でも1149日、さらに認定手続きに要する225日を加えた、合計1374日を要すると言われている。

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