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【ロンドン市場】 米金融不安の再燃で、ドル売りに
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20日のロンドン市場は、米金融機関の格下げや投資判断の引き下げ
が相次いだことから、株価が軟調、ドルが売られた。
短期金利が上昇、国債が買われるなど信用不安のパターンとなった。
ユーロドルを中心にストップ注文を巻き込んでドル売りが広がり、 各主要通貨で約1週間ぶりのドル安水準での取引になった。
クロス円は序盤は堅調だったが、株安の動きが広がると次第に 上値が重くなっていった。
また、昨日のポンド買いの巻き戻しが入り、ユーロポンドは反発した。
◆ユーロ買い先行、ユーロドルは1.56台乗せ ロンドン市場序盤からユーロ買いが先行した。
独生産者物価指数が予想を上回ったことや、 EUが原油高対策で税制措置を検討、と報じられたことで ユーロドルは1.55近辺から1.55台半ばへと上昇した。
米金融不安から株価が軟調となり、ドル売りが広がったことや ユーロポンドの巻き返しも加わり、1.55台後半のストップ注文を 巻き込みながら1.56台前半へと上昇、約1週間ぶり高値水準で推移した。
ユーロ円は167円台半ばから一時168円台に乗せ、 ユーロポンドは0.79台に乗せる場面もあった。
◆ドル売りの動き広がる ユーロドルに続いて各主要通貨でもドル売りが強まった。
ドル円は107円台後半の揉み合いから一時107.30台へと下落、 6月12日以来の安値水準を記録した。
ポンドドル1.9780レベル、豪ドル/ドル0.9550レベル、 NZドル/ドルは0.7640レベルといずれも6月9日以来の 高値水準へと上昇した。
。
今週は各通貨でドルの週足が大きな「陰線」を形成している。
◆米金融不安強まる 米金融機関の悪材料が相次ぎ、株価の下落、短期金利上昇、 国債利回り低下、ドル売りと金融不安の様相が強まった。
19日NY市場引け後に米格付け会社ムーディーズが モノライン2社(MBIAとアムバック)の格付けを引き下げた ことが不安材料の発端となった。
さらに、メリルリンチはワコビアの目標株価を引き下げ、 リーマンが米住宅金融大手ファニーメイとフレディマックに対し、 4-6月期に一段の損失計上の可能性があることを指摘した。
リーマンは、さらに、欧州銀行業界の第2四半期業績見通しを 引き下げたほか、メリルリンチがHBOSの株価目標を 下方修正したとの報道もあった。

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