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都市間競争が人材呼ぶ(熊野信一郎のクロス・ボーダー)
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- 偶然、香港に引っ越してきたばかりの日本人ビジネスマンに出会った。欧州系金融機関で資産運用を担当しているという。30代半ばの彼は複数の会社を渡り歩いてきた、いわゆるエリート金融マン。香港への転出を決めたのは、いずれは自分で資産運用会社を設立するためだ。曰く、「会社を起こすなら香港かシンガポール。負担が大きい日本はあり得ない」。 海外企業がアジア本部の機能などを東京から上海や香港、シンガポールなどアジアのほかの都市に移転するケースが増えている。一方、上記のような個人レベルでの海外流出は目には見えず、実態も把握しにくい。これが積み重なれば、東京、ひいては日本経済にダメージとして効いてくる。 人材流出がいかに起こりやすいかは今回の震災でも明らかになった。

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