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【NY市場】方向感ない動き
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19日の為替市場はNY時間に入ると基本的にドルは
方向感のない動きで、ドル円は108.00近辺の動き、
ユーロドルも1.5500近辺でのもみ合いが続いた。
今週に入って、市場の気掛かりとなっている原油高騰 と金融機関の信用不安が相殺する動きとなったことで、 ドルは方向感が無くなっていたようだ。
株式市場で金融株はきょうも信用不安から軟調に推移 していた。
シティGのCFO(最高財務責任者)が、投資家 向け説明会で、現在の状態が続けば、更に評価損が 増える可能性を示唆したことで、同社株の売りは金融株 全体に波及した格好。
一方で、原油は、中国が原油高騰で、ガソリンとディー ゼル油の値上げを発表、上げ幅は18%と、この4年で 最大の上げ幅となったことを受けて、中国での需要減少 への懸念から原油は大きく反落している。
◆ドル円 結局、レンジ内の動き 10日線はきょうも維持 ドル円はNY時間に入ると108円近辺でのもみ合いが続 いた。
金融機関の信用不安の一方で、原油が下落した ことで、株式市場は揉み合い、一方で米国債利回りは 上昇しており、相互に材料がぶつかっていた。
きょう1日を振り返ると、ロンドン時間の早朝に、今週の レンジ取引の下限である107.50水準を割り込む場面も あったものの、ブレイクできずに、また中心の108.00近辺 に戻している。
10日移動平均線が107.50近辺に来ていた が、跳ね返された格好。
一方、上値は次第に重くなって きている雰囲気もあり、108円より上の売り圧力は強まっ ているようだ。
一方で、米利上げへの期待感や、米金融当局のドル安 否定姿勢、そして、実需買い観測もあり、尚、下値も堅い。
石油会社が高騰している原油の支払いに対応するため、 高いところでも、ドルを買って行かざるおえない状況であ るとか、第2四半期の決算期末に向けて、米企業のドル のリパトリ(本国回帰)が出ているといった憶測も出てい るようだ。
◆ポンド強い動き ただ、英中銀は利上げに消極的な印象も きょうの目立った動きはポンド買い・ユーロ売り。
ロンドン時間に発表になった5月の英小売売上高が前月比 +3.5%、前年比では+8.1%と、予想を大きく上回る結果 となり、前月比の伸びは統計開始以来の高い伸びとなった ことが、ポンドを勢いづかせた。
ユーロもドルも、金利の行方に、若干手詰まり感も出てき ている中で、強い英経済指標に、収束してた英利上げ観測 が復活、市場は材料に飛びついたといった印象もある。
ただ、ギーブ英中銀副総裁は、きょうの講演で、物価低下 に対し、速すぎる金利設定なら、経済が混乱すると述べて おり、今週のキング総裁の発言同様、短期的なインフレ 上昇は認めざるおえないが、早期利上げまでは、まだ 消極的な印象も受ける。

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