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春のお彼岸「清明節」に提起された問題の数々(世界鑑測 北村豊の「中国・キタムラリポート」)
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- 唐の詩人“杜牧”(803〜853年)の有名な七言絶句に『清明』がある。“清明時節雨紛紛、路上行人欲断魂、借問酒家何処有、牧童遙指杏花村”これを現代語訳すると、「清明節の時期で雨がしとしと降っている。道行く旅人はうんざりして、酒が飲めるところはどこかと尋ねると、牛飼いの少年が杏の花の咲く村を指さした」となる。のどかな春の情景を彷彿(ほうふつ)とさせる名詩であるが、この詩からも分かるように、「清明」あるいは「清明節」という言葉は唐代には既に存在していたし、その起源は2500年前の周代にさかのぼる。 1年の季節の移り変わりを示す「二十四節気」は「立春」から始まるが、「清明」はその4番目の「春分」に続くもので、本格的な春が到来して新たな息吹に満ちた清々(すがすが)しい季節、それが「清明」である。

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