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「新世代・出稼ぎ農民」に悲哀はない(世界鑑測 北村豊の「中国・キタムラリポート」)
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- 2011年の春節(2月3日が旧正月元旦)休みが終わって以降、中国のメディアは継続して“用工荒(求人難)”を報じている。中国語で“○○荒”というのは「○○不足」を表す言葉であり、“用工荒”を直訳すると「労働者不足」となるが、本稿では意訳して「求人難」とする。ただし、ここで言う「労働者」の主体は“農民工(出稼ぎ農民)”であり、基本的に工場労働者を指すと考えてよく、“用工荒”とは彼らを雇おうと募集をかけても応募者が集まらない「求人難」を意味する。 この“用工荒”という言葉は決して目新しいものではなく、さかのぼると2004年頃から東部沿海部や発達した地域で“招工難(労働者募集難)”という言葉とともに使われるようになり、その後は毎年春節休みが終わると、労働集約型の製造業を中心に叫ばれるようになったものである。

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