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名指揮官は岡目八目(明治の男に学ぶ中国古典)
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- 日本海海戦において、なぜ連合艦隊は勝利できたのか。この胆となった局面について、司馬遼太郎さんは『坂の上の雲』で次のように描写しています。それは連合艦隊とバルチック艦隊が、まさしく激突しようとした瞬間。 《(旗艦三笠艦長)伊地知がおどろいたのは、すでに敵の射程内に入っているのに、敵に大きな横腹をみせてゆうゆうと左転するという法があるだろうかということであった。 伊地知は思わず反問し、 「えっ、取舵になるのですか」 と、頭上の艦橋へどなりあげると、加藤は、左様取舵だ、と繰りかえした。 たちまち三笠は大きく揺れ、艦隊がきしむほどの勢いをもって艦首を左へ急転しはじめた。艦首左舷に白波が騰(あが)り、風がしぶきを艦橋まで吹きあげた。
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