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「春節前の賃金支払い」の信義(世界鑑測 北村豊の「中国・キタムラリポート」)
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- 中国では毎年“春節(旧正月)”が近づくと、故郷を離れて外地に居住する人々が大挙して里帰りし、故郷の実家で“団圓(一家団欒)”の時を過ごす。外地に働きに行っている“農民工(出稼ぎ農民)”たちは、1年間働いた賃金を懐に故郷へ戻り、家族や親戚に土産を渡し、両親や子供たちに“紅包(お年玉)”を配り、彼らの喜ぶ顔を見ることで生き甲斐を実感するのである。 ところが、農民工が労働力を支えている建設業を主体として、いざ故郷に帰ろうと農民工が賃金の支払いを要求すると、言を左右にして賃金の支払いを渋ったり、満額を支払わなかったり、果ては賃金を払わぬまま姿をくらますといった悪質な経営者が多く、大きな社会問題となっているのである。

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