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【ロンドン市場】ドル円は81円台に 見切売りも
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24日のロンドン市場、リスク回避の雰囲気は根強く、円買いの動きは優勢だった。
ドル円は81円台に下落している。
本日の下落で完全に下向の流れが出来ており、買いで入っていた投資家も一旦見切り売りを出したようだ。
一方、ユーロは底堅い展開を見せている。
序盤はリスク回避の動きから売り先行で始まったものの、ユーロドルは1.3700付近で下げを止められ、動きが一巡すると一気に戻している。
今週に入ってECB理事のインフレ警戒に対する発言から、来月のECB理事会ではインフレ警戒度を強めてくるのではとの観測が強まっている。
欧州債務問題は根本的な解決を見せていないが、それを見込んだファンド勢からのショートカバーが強まっているようだ。
また、ソブリン系の買いも引き続き入っている模様。
◆ポンドは強気の雰囲気が一服 ポンドはユーロと比較するとやや軟調な値動きとなった。
前日は英MPC議事録が発表され、利上げ主張派が1名増えていた。
市場ではある程度予想されていたこともあり、それをもって、更に積極的にポンドを買い上げる状況とまでは行かなかった。
マイルズ英中銀政策委員は英経済の回復は依然として脆弱で、転覆させないようにすることが最重要課題だと述べていた。
また、現在の金融政策は均衡が取れており、利上げの影響を十分精査する必要があると述べ慎重姿勢を崩していない。
この日発表になった小売指標も8ヵ月ぶりの低水準となり、市場の期待とは裏腹に、まだまだ足元の景気については予断を許さない状況もある。
(Klugシニアアナリスト 野沢卓美)

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