スポンサーリンク |
【NY市場】CPI予想通りでドル買い一服
- 記事詳細
-
13日のNY為替市場はドル売りが優勢となった。
きょう発表 になった米消費者物価指数(CPI)が予想通りの結果とな ったことで、インフレ懸念が和らいだ。
今週はインフレ懸念 から米金利先高観が強まり、ドルは対ユーロで05年以来 の上げを記録しており、値ごろ感も出ていた。
米債券市場で米国債利回りが下げる中、ドルも軟調に推 移している。
ただ、終盤になって、株式市場も堅調に推移 していたことから米国債利回りが下げ幅を縮小し、ドルも 売りが止まった。
あくまで、きょうのドル売りは調整の動きで、米金利先高観 は根強く、買いトレンド自体は続いている気配だ。
◆ドル円伸び悩むも108円台に戻す ドル円はロンドン時間には108.40近辺まで上昇、200日移 動平均(本日108.20/30水準)突破を目指す動きも見られ た。
しかし、米消費者物価(CPI)発表後、ドルが伸び悩ん だことで、ドル円も前半は軟調な展開となった。
ドル円は108円をブレイクしたが、株価が大幅に上昇して いたことで、円売りの動きもあり、下値もしっかりしていた。
終盤なって米国債利回りが下げを戻し始めると、ドル円 も買い戻しが優勢となり、108円台の200日線近辺に戻し ている。
ユーロ円、ポンド円が堅調だったこともサポート した。
きょうは200日線を完全突破とは行かなかったが、可能性 は十分残されている。
きょうの上昇から、108.50までの売 りもかなり厚くありそうな雰囲気もあり、この先は難所と なりそうだが、きょうの終盤の動きを見ると力強さも見ら れる。
来週は米投資銀行の決算や、経済指標も生産者 物価なども予定されており、バーナンキFRB議長の議会 証言なども予定されている。
これらの材料を踏まえての 攻防戦が予想される。
◆ポンド強い動き 英財務省が英中銀からの説明書簡に備える きょうはポンド買い優勢となった。
対ユーロ、対円でも上昇 している。
来週の火曜日に英消費者物価(CPI)が発表さ れるが、市場では3.2%が予想されている。
インフレターゲット である2.0%から1%を越えると(3.0%超)、英中銀は英財務 省に対して説明書簡を送らなければならないが、一部報道 で英財務省が、その説明書簡に対する対応の用意をしてい ると伝わっており、来週のCPIはインフレ懸念を示す内容に なるのではとの思惑が広がったようだ。
ポンドドルは一時1.95台まで上昇している。
ポンド円も 210.70近辺に上昇。
金融市場の不透明感はなお払拭されず、住宅市場の低迷 も続いている英国ではあるが、市場全体は景気よりもイン フレ懸念といった雰囲気が強まってきており、当初強まって いた英中銀の利下げ観測も後退、逆に利上げに転じる のではとの期待感も強まっているようだ。

スポンサーリンク |