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NY市場概況 原油より米景気懸念 ユーロカナダは2年10ヵ月ぶりの高水準
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2008/03/27(木) 07:52
原油の急伸にもかかわらず、カナダはNY時間に入って軟調な動きとなった。
資源国通貨としての位置づけが強いカナダではあるが、一方で、強い米経済 依存国でもある。
カナダ経済は輸出がGDPの約40%にのぼり、そのうち対米 輸出は80%程度と、NAFTA成立以来対米依存度も増し、他国と比較しても 突出している。
カナダの原油輸出も米国向けが多くを占める。
カナダ中銀は 自身の政策レポートや声明で、わざわざ米国の景気見通しまで示すほど関係 は深い。
昨年は原油上昇の他に、資源関連会社を中心としたM&Aが活発で、そのフロ ーを期待したカナダ買いがヘッジファンドなどから活発に出ていたが、M&Aの 動きも昨年で一段落しており、そのフローも今年はかなり減っているものと思 われる。
今年は原油よりも米経済の動向がほうが材料視されているようだ。
まさにドル 族カナダ復活といった雰囲気だ。
その様な中、ユーロカナダの上昇が特に目立つ。
きょうは1.60の水準を突破し、 1.61近辺まで上昇、2005年5月以来、約2年10ヵ月ぶりの水準まで上昇してき ている。

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