スポンサーリンク |
【NY市場】米金利先高観根強く、再びドル買い戻される
- 記事詳細
-
12日のNY為替市場はドル買いが優勢となった。
きょう発表 になった米小売売上高が予想を上回り、前回、前々回分 も上方修正されたことで、米個人消費の底堅さが確認さ れた格好となった。
きのうは米金利先高観の見直しもあり、 ドルは調整の動きが出ていたが、きょうは再び買い戻され ている。
米債券市場で、政策金利に敏感な2年債利回りが 一時3%台に上昇するなど、米金利先高観は再び強まって いる。
米FF金利先物市場では8月の利上げを織り込む動きまで 出ており、年内0.5%までの利上げを織り込む動きも強まっ ている。
ドル円は一時108円台に上昇、ユーロドルは1.53台に一時 下落した。
◆強い指標に反応しやすい地合いに変化の可能性も インフレ懸念は強いものの、景気の先行きは依然として不 透明であることに変わりない。
現時点での年内0.5%の利上 げまでは、やや行き過ぎとは思われるが、その方向に向け て、これからの経済指標を確認して行く動きは強まりそうな 気配ではある。
強い指標に反応しやすい地合いに変化も。
◆ドル円は3ヵ月ぶりの108円台 上値では売り圧力も 200日線がメド ドル買い優勢の動きや、小売売上高の強い結果、そして 前半は原油も反落していたことから、円売りの動きも出て、 ドル円は2月以来、約3ヵ月ぶりに108円台に上昇している。
ただ、108円台は当面の目標だっただけに、利益確定売り や、日本の輸出企業などからの実需売りオーダーも観測 され、上値は抑えられた。
200日移動平均が、目先の上値メドになりそうで、きょうは 108.30近辺に来ていた。
その手前での売りも活発に出てい たようだ。
200日線を完全に上抜けるようだと、サブプライムローン 問題への懸念が本格化した昨年夏以来となり、かなり強 いシグナルとなろう。
ただ、米景気の先行きは依然として 不透明であることには変わりはなく、それなりの抵抗も予 想される。
◆ユーロドル トリシェ会見前の水準は死守 ドル買い優勢の展開から、ユーロドルは軟調な展開となり、 意識されるポイントの1.5400水準を一時下回った。
しかし この水準は先週のECB理事会後のトリシェECB総裁会見 前の水準であり、さすがに買いも入るようだ。
ECBは来月の利上げを色濃く示唆しているものの、連続 利上げについては、今のところ否定している。
一方、米国 の方は年内0.5%の利上げの可能性を織り込む動きが出 てきており、金利差を考えれば、相対的にドルの方が強い ということなのか。

スポンサーリンク |