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【ロンドン市場】 円安傾向強まる、欧州株の下落回避で
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9日のロンドン市場は欧州株が下げ渋ったことで、円売りが強まった。
また、原油先物が高値水準で神経質な振幅をみせ、ドル相場の上下動が 激しくなる場面もあった。
全般的には、週明けのアジア市場での株価下落の動きが欧州市場では 食い止められたことから、リスク回避的なムードが軽減した。
◆ドル円、105円台後半へ上昇 ドル円は東京市場早朝に一時104円台前半へと下落したが、その後は 堅調に推移して、ロンドン市場は105円台前半で取引が始まった。
欧州株は寄り付き高く始まったが、一時マイナス圏へ転落する動きが みられた。
しかし、ドル円は105円近辺がサポートされた。
欧州株が振幅しつつプラス圏を回復していったことで、アジア市場での 悲観的なムードが和らぎ、円売りの動きが強まっていった。
ドル円は一時105.80レベルの高値を付け、その後も105円台半ばで推移した。
◆クロス円、ポンド円主導で上昇 クロス円もドル円と同様に円安傾向が強まった。
ユーロ円は166円割れの場面もあったが、欧州株の安定とともに上昇し、 一時167円台乗せと07年11月7日以来の高値水準を記録した。
特に堅調だったのがポンド円で、207円台前半での揉み合いから始まると、 英経済指標を控えて208円台へと上昇した。
注目された5月の英生産者物価指数は市場予想を上回る高い伸びを示し、 ポンド円は一時209円台へと一段高になった。
209円台乗せは2月29日以来の高値水準だった。
米リーマンの3-5月期業績見通しが発表され、28億ドルの赤字予想と 報道されると米株価先物が上昇幅を縮小、円売りの動きは一服し、 クロス円は高値水準での揉み合いに移行した。
◆原油先物の大きな振幅に、ドル相場も神経質に追随 NY原油先物は、先週末の米失業率の予想外の悪化を受けたドル売りを きっかけに一時139ドル台へと急騰していた。
週明けのロンドン・時間外取引ではまず利益確定の動きが先行し、 138ドル台の高値水準から一時135ドル近辺へと下落する動きがみられた。
しかし、下値も堅く再び137ドル台を回復する振幅相場になった。
ドルカナダは1.0150近辺から一気に1.02台へと上昇した後、 1.02挟みでの神経質な取引が続いた。
また、ユーロドルは1.5770レベルから1.5840レベルのレンジで 方向感に欠けた取引が続いた。
一方、ポンドドルは強い英生産者物価指数の結果を受けて終始堅調に推移、 1.97近辺から1.9780−90レベルへと上昇して高値水準を維持した。
◆米リーマン赤字決算見通し、ムーディーズは同社の格付け引き下げへ 米リーマン・ブラザーズは3-5月期は28億ドルの赤字と発表した。
以下、発表内容の要約。
3-5月期、1株損失は5.14ドル。
資本60億ドルの調達を計画。
3-5月期、投資銀行部門の純収入は9億ドル。
3-5月期、資産約1300億ドルを売却した。
ムーディーズは、この発表を受けて米リーマンの格付け見通しを ネガティブに引き下げとした。
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