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今週のまとめ3月10日から3月14日の週
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3月第二週は、FRBによる米欧中銀協調の流動性供給策が話題となった。
しかし、背景となる金融市場の混乱の収拾には懐疑的な見方が広がり、 複数のファンドの破綻や解約停止の憶測が流布された。
世界の株式市場は依然として不安定な状況が続いた。
為替市場ではドル安および円高の動きが強まり、ドル円は100円割れ、 ユーロドルは1.56台と記録的なドル安水準となった。
ドル安は商品市況にも波及し、金先物は1000ドルの大台乗せを記録、 原油先物も111ドル近辺と高値を塗り替えた。
(10日) 週明けの東京市場は、円高・ドル安水準で取引された。
前週末の米株式市場が軟調だったことを受けて、豪株式が大幅下落し、 早朝からリスク回避的な円高の動きが強まった。
東京市場はゴトウビ (5・10日)だったことで円売りが持ち込まれる場面もあったが 102円台半ばは重かった。
日経平均が年初来安値を更新すると、 再び円高圧力が強まっていった。
ドル円は102円割れ、ユーロ円157円割れ となる一方、ユーロドルは1.54近辺でのこう着状態が続いた。
ロンドン市場は、ポンド買いが先行した。
英生産者物価指数の仕入指数が 予想を上回る結果となったことからユーロポンド主導でポンドが買われた。
しかし、ドル相場・円相場ともに方向感は乏しく、株式市場の振幅に 反応しながらのレンジ相場が続いた。
ドル円は102円挟み、ユーロドルは 1.53台後半での取引だった。
欧州株は序盤軟調も、後半は下げ渋った。
NY市場では、ベアスターンズの流動性危機のうわさで円買いが強まった。
米株が軟調になったことで、ドル円は101円台半ばへと下落、クロス円も 売られたことから、欧州通貨は対ドルでも上値が重かった。
ユーロドルは1.53台前半に押し戻された。
(11日) 東京市場早朝ドル円は一時101.42レベルと約8年3ヶ月ぶりの円高ドル安水準 を記録した。
しかし、東京市場が本格的に始動してからは日経平均が 軟調に推移したものの円買いは一服、昼頃には101.80台と10日NY終値水準を 回復する場面もあり、101円台後半での取引が続いた。
クロス円の上値が重く、ユーロドル1.53台半ば、ポンドドル2.00台後半、 豪ドル/ドル0.91台後半とドル高水準で揉み合った。
ロンドン市場では、ドル売りが強まった。
ユーロドルは序盤に1.53台半ばへ 押されたが、独ZEW景況感指数が予想ほど悪化しなかったこと、独連銀総裁の 「利上げの可能性排除できず」との発言で1.54台後半と最高値を更新した。
ポンドドルも2.00台半ばから2.02台乗せへと買われた。
欧州株は、米紙がFRBによる流動性支援策を検討と伝えたことで上昇した。
クロス円の買いを背景にドル円は102円台前半へと反発した。
NY市場では、FRBが米欧5中銀協調の新流動性供給策を発表したことが好感され ドル買いおよび円売りが強まった。
ダウ平均は400ドル超の上昇となった。
ドル円は一気に103円台を回復、ユーロドルは1.52台後半へと大幅に売られた。
ユーロ円は一時159円手前に上昇も、後半は158円台で上下動を繰り返した。
(12日) 東京市場は、ドル高水準から始まったが次第にポジション調整に押された。
ドル円は103円台半ばから103円割れ、ユーロドルは1.53台前半から1.54手前へ 上昇した。
アジア株や日経平均は大幅高となったが為替市場の反応は限られた。
日本の第4四半期GDP二次速報は予想より強く、豪消費者信頼感は弱含んだが いずれも反応薄に終わった。
後半は株価が上げ渋り、円高の動きがみられた。
ロンドン市場は、ドル売りが強まった。
前日発表したFRBの新流動性供給策の 効果に対する懐疑的な見方が広がった。
ユーロ圏鉱工業生産が予想を上回った ことに加え、中東筋の買いが加わりユーロドルが1.53台後半から1.54台後半へと 上伸して最高値に迫った。
各主要通貨にもドル売りが波及、ドル円は103円から 102円台半ばへと軟化した。
ユーロ円は158円台で振幅も、やや売りが優勢だった。
NY市場は、前日発表のFRBのよる流動性供給策の効果を疑問視する見方が強まり ドル売り・円買いが強まった。
ドル円は102円台で推移していたが、後半に 米株がマイナスに転じると下げが加速し、101円台前半へと値を下げた。
ユーロドルは1.55台に乗せ、連日の最高値を更新した。
市場に中東湾岸諸国の ドルペッグ制解除の観測が根強かったことも影響していた。
(13日) 東京市場はドル安・円高が強まり、ドル円は100円の大台割れ寸前となった。
ドル円は早朝に101円近辺へと下落後、仲値にかけて101円台後半に反発した。
しかし、仲値後は円買いが強まった。
日経平均は大幅安、複数のファンドが 倒産あるいは解約停止に追い込まれる可能性と英紙が報道して材料視された。
ドル円は101円を割り込むと急落し、100.02と1995年以来の安値を記録した。
ユーロドルも1.5587、ドルスイス1.0090レベルとドル最安値を更新した。
午前に発表された豪雇用統計は強い内容だったが、豪ドル円は円高の流れに 抗し切れず95円台前半から93円台前半へと値を崩した。
ロンドン市場では、ついにドル円が心理的重要水準の100円割れを果たした。
欧州株や米株価指数先物が軟調に推移、100円近辺の攻防戦は売りが勝り 一時99.77レベルと1995年10月以来のドル安円高水準を記録した。
米投資会社カーライルの傘下会社が破産の恐れとの情報が伝わり、リスク回避の 動きを強めた。
ユーロ円は155円台半ば、ポンド円は203円近辺へと下落した。
ドル売りも強まりユーロドルは1.56台前半に上昇、連日の最高値を更新した。
NY市場では、米小売売上高が予想に反してマイナスとなり、ドル売りを誘ったが すでにロンドン市場で売られていたことから下げ幅は限定された。
米格付け会社大手S&Pが「大手金融機関の評価損は終息の兆し」と述べたことを きっかけに金融株主導で米株が反発、ドル売りの動きも一服した。
ドル円が101円台を回復する一方で、ユーロドルは1.55台半ばがサポートされて 再び1.56台を回復、1.5645レベルと最高値を更新した。
(14日) 東京市場は、円相場中心に振幅の激しい相場展開となった。
ドル円は前日に 100円割れから101円台乗せと荒っぽい値動きを示した余波が続いた。
仲値にかけて円売りが優勢となり一時101円台乗せとなったが、海外筋からと みられる円買いが上値を押さえ、日経平均が午後の取引で下落へと転じると、 ドル円は一気に100円割れへと売り込まれ、99.84と前日安値99.77に迫った。
ロンドン市場にかけては100円台前半に戻した。
ユーロドルは一時1.5652と最高値を更新した後、1.56割れと上昇が一服した。
このところユーロ買いを推し進めていた中東筋からのユーロ売り・ドル買いが 入ったことをきっかけに、ドル買い戻しが優勢となり、思惑的に利益確定の 動きが強まったようだ。
ただ、NY時間に入って再びドル売りは再開。
きっかけはベアー・ズターンズの 流動性問題。
NY連銀とJPモルガンが協調で同社に28日間の緊急流動性を 供給すると伝わった。
週内から噂になっており、それが現実となってしまった 形。
この状況に市場は信用不安を一気に強め、ベアー・ズターンズ株は一時 50%超暴落、株式市場では金融株に売りが加速し、為替市場もドル売り・円買 いが加速した。
ドル円は一時99円を割り込み、95年来の安値更新となった。

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