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【東京市場】ユーロ売り、欧州ストレステストを疑問視
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7日の東京市場はユーロ売りが進んだ。
ユーロドルは1.28台後半から1.27台後半、ユーロ円は108円台前半から107円台半ば、ユーロポンドは0.83台後半から0.83台前半まで下げた。
米ウォール・ストリート・ジャーナルが報じた独自の分析記事がユーロ売りの手掛かりとされた。
同紙によると、7月に実施された欧州ストレステストで一部の銀行が検査対象となる国債保有残高を過少申告していたという。
欧州ストレステストは91行の銀行を対象に実施され、スペインの貯蓄銀行5行、ギリシャ農業銀行、独ヒポ・リアルエステートなど7行が検査不合格となった経緯がある。
当局は検査結果発表時に、銀行システム全体の底堅さを確認と一種の勝利宣言を行っていた。
◆豪中銀 利上げ再開に含み、時期は不透明 豪中銀はきょう、政策金利を4.50%で据え置くと発表した。
据え置きは4ヵ月連続。
声明では、金融政策は「当面(for the time being)」適切との見方が示されている。
「当面」という言葉が盛り込まれたのは2009年9月以来。
翌10月には市場予想に反して利上げに踏み切った過去があるが、今回は声明冒頭で世界経済の下振れリスクに言及しており、利上げの必要性はそれほど差し迫っていないとも考えられる。
金利発表後、豪ドル円は77円台前半から77円台半ばまで下げた。
同じタイミングでウィンザー議員など無所属議員2人が与党労働党を支持し、資源税導入を推進するギラード首相の続投が固まったことも豪ドルを圧迫した。
◆ドル円小動き、豪ドル円に連れ安となる場面も ドル円は小動き。
東京市場での値幅は約30銭と小幅だった。
午後に入って豪ドル円が下落すると84円割れ寸前まで下げたが、その後はやや値を戻している。
日銀はこの日、定例の金融政策決定会合で金融政策の現状維持を決めたが、市場は反応薄だった。
8月30日の臨時会合で資金供給策の拡充を打ち出した直後ということもあり、現状維持の決定にサプライズはなかった。
(Klugアナリスト 鈴木崇浩)

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