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【NY市場】信用不安もバーナンキ発言でドル買い・円売り強まる
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4日のNY為替市場はドル買い・円売りが優勢となった。
ムーディーズ がMBIA、アムバックのモノライン2社を格下げ方向で見直すと発表し たことから、金融機関の信用不安が強まる場面も見られ、リスク回 避の円買いも見られた。
しかし、午後になってバーナンキFRB議長 がハーバード大学の講演で、長期インフレ期待は上昇、重大な懸念 事項としており、物価安定がFRBの最優先事項と述べている。
インフレ警戒を強く滲ませたタカ派な内容に、為替市場はドル買い で反応、、ドル円の上昇で、クロス円もサポートされ、円売りが優勢 となった。
NY時間の朝方には、リーマン・ブラザーズの損失拡大の可能性を 示したアナリストレポートなども出回っていたが、メリルが同社の 投資判断を引き上げたことで、一旦懸念は後退していた。
◆ドル円105円台に戻す レンジ取引がもうしばらく続くか ドル円は金融機関の信用不安が再び台頭してきている中、ロンドン 時間には一時104.50近辺まで下落していた。
しかし、警戒されていた NY株式市場が堅調に始まったことから、買い戻しが強まり、105円台 に一気に戻した印象。
アメックスが2008年の業績に対して、事前の 予想を上回る可能性を示唆したことが安心感を呼んでいたようだ。
ただ、米金利面でのサポートは強いものの、105円台の上値が重い のも事実で、日本の輸出企業の売りオーダーも多数観測されるよ うだ。
ムーディーズのMBIA、アムバックのモノライン2社の格下げ方向 での見直しで、104円台に下落する場面も見られたが、バーナンキ議 長が昨日にも増して、インフレ警戒を色濃く滲ませたタカ派な講演を 行ったことで、105円台に再び戻している。
利下げ観測は完全に無くなったようで、年内に利上げがあるかないか にし焦点は移っており、金利面でのサポートは強い。
ただし、金融機関 の信用不安と、ここ数日は収まっているが、原油高がそのサポートを 打ち砕いてしまうのか注目されるところではある。
一進一退のレンジ取引がもうしばらく続きそうだ。
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