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【東京市場】思惑で円売り ユーロは悪材料に過敏に反応
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19日の東京市場は円売りが優勢となった。
材料としては日銀に対する思惑。
一部報道で政府が検討を始める追加経済対策と同時に日銀も追加金融緩和策を検討するのではと伝わっている。
昨年12月に導入した新型オペの規模を現行の20兆円から30兆円に増やす案が浮上、期間を3ヵ月から6ヵ月に伸ばす可能性もあるとしている。
前日も出ていたが、これらに絡んで日銀が緊急会合を開くのではとの思惑も出ていた。
ただ、本日、日銀が臨時会合を開く可能性は低いとの報もあり、円は急速に買い戻される場面があるなど、思惑に振り回される展開となっていた。
ドル円は10日線付近の85.70/80水準まで上昇し、ユーロ円も109円台後半まで上昇。
ドル円については、ユーロ売りに伴なう全体的なドル買いの動きもフォローとなった。
◆ユーロ、悪材料に過敏になっている一面も 東京時間のユーロドルは軟調な動きとなった。
前日の海外市場で1.29台をトライしたものの、再度押し戻されている。
直近では4度目のトライも失敗した格好。
そのような状況の中、東京市場もユーロは売り先行で始まった。
きょうは独シュピーゲル誌が報じたギリシャ経済についてのレポートが材料視され、ユーロ売りを誘発したとの声も聞かれる。
財政再建による緊縮政策がギリシャ経済を直撃しており、それが逆に市場の緊張を高めているという。
店舗閉鎖が相次ぎ、それにより売上税も落ち込むという悪循環を問題視したレポート。
造船が同国の主要産業の一つだが、ある造船地区では失業率が60〜70%と信じ難い水準に上昇しているといった内容。
極めて材料性の高い内容とも思えないが、市場がユーロの悪材料に過敏になっている一面も垣間見られる。
ヘッジファンドの売りも観測され、ユーロドルは一時1.2780近辺まで下落する場面も見られた。
(Klugシニアアナリスト 野沢卓美)

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