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「カラ帳簿」が膨らむ年金制度(世界鑑測 北村豊の「中国・キタムラリポート」)
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- 2010年7月13日、北京で開催された「中国・ラテンアメリカ養老年金制度国際セミナー」の席上、中国社会科学院世界社会保障研究センター主任の鄭秉文は、中国の養老年金は1.3兆元(約17.6兆円)の資金不足に陥っていると述べた。各種資料を総合すると、養老年金の資金不足は1997年には140億元に過ぎなかったたが、その後は1998年:450億元、1999年:1000億元、2000年:1990億元、2002年:4800億元、2004年には7400億元、2005年:8000億元と推移し、2010年現在で1.3兆元となったのである。 都市部で約1億人が年金に加入していない 中国の年金は“養老保険”と呼ばれ、都市部の“城鎮基本養老保険(都市基本養老保険)”と農村部の“農村養老保険”で構成されるが、後者は新制度が策定されて各地でテストが実施されている段階であり、上述の資金不足は前者に関するものである。

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