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中国はなぜ北朝鮮の訪問を認めたのか(ニュースを斬る)
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- 北朝鮮の金正日総書記が5月3日に突如として中国を訪問、6日には胡錦涛中国国家主席と会談した。この動きに、世界は敏感に反応した。韓国では全軍主要指揮官会議が招集され、日本も外務省の齋木昭隆・アジア大洋州局長を米国ワシントンD.C.と中国北京に派遣した。 背景には、3月26日に黄海の南北境界線付近の韓国側で起きた韓国哨戒艦が爆沈した事件がある。北朝鮮の関与が強く疑われている時期の電撃訪中だからだ。 北朝鮮の外交戦略はしばしば「瀬戸際外交」と呼ばれる。軍事的危機を演出し、ぎりぎりの交渉に持ち込んで相手の妥協を勝ち取るというものである。今まで繰り返されたミサイル実験、核実験、黄海上における韓国艦艇との軍事的衝突などもこうして北朝鮮によって“演出”された軍事的危機だったと見ることができる。

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