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枯渇に瀕する華北平原の地下水(中国発 経済観察報)
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- 「打井」 経済観察報記者 陳勇 4月28日の午後は風が強く、太陽が燦々と照りつけていた。李成軍は門前のアオギリの根本にあぐらをかいて座り、煙草をふかしながら、物思いにふけるような目で畑の方を眺めていた。 この時彼は、井戸をもう1本掘るべきかどうか、心の中で迷っていた。 「前に掘った井戸は涸れかかっていて、畑に水をやれない。だが、新しい井戸を掘るには数万元かかる」 そう打ち明ける李成軍は、河北省ケイ台市柏郷県寨里西村の村民である。彼の話によれば、村では地下水の水位がここ数年急速に下がっており、井戸が深くなる一方だという。齢50過ぎの李成軍は、10ムー(約66.7アール)余りの畑で小麦とトウモロコシを輪作している。

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