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【ロンドン市場】スペイン格下げで噂、ソブリンリスクを警戒
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4日のロンドン市場は円高・ユーロ安が鮮明だった。
ユーロ円は125円台前半から123円台半ば、ユーロドルは1.31台後半から1.30台後半まで下げた。
ユーロドルは昨年4月以来、約1年ぶりの安値を記録している。
市場では格付けフィッチによるスペイン国債の格下げが噂される(フィッチ自身は後に否定)など、欧州のソブリンリスクがユーロ売り要因として話題になった。
この日、フランスは議会でギリシャ支援法案を可決、ショイブレ独財務相はドイツ銀行のアッカーマンCEOと官民共同でギリシャ支援に取り組む姿勢を示したが、ユーロ買いには結びつかなかった。
ユーロ円主導の円高が波及し、ドル円、クロス円は下落している。
◆ドル円、95円乗せに失敗 ドル円は95円手前での揉み合いを経て、94円台半ばまで下げた。
ユーロ円主導の円買いがドル円を圧迫した。
市場では95円付近でオプションの防戦売りや日本の輸出企業によるまとまった売り注文が観測されていた。
アジア市場では米国の景気回復期待を背景に買いが先行したが、ロンドン市場ではその流れが反転している。
◆豪ドル下落、利上げ余地低下で 豪ドル/ドルは0.91台前半から0.91台半ば、豪ドル円は87円台前半から86円台半ばまで下げた。
豪州の利上げ余地低下が豪ドル売り要因。
豪中銀はきょう、政策金利を0.25%引き上げ、4.50%にすると発表したが、声明は今回の決定(利上げ)で貸出金利は平均的水準に近づくとするなど、金利正常化が一段落したことを示唆していた。
市場では次回会合で利上げが見送られるとの見方が強まっている。
豪中銀の次回金利発表は6月1日。
(Klugアナリスト 鈴木崇浩)

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