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変貌するアジアのサプライチェーン(マニラ便りアジア経済の現場から)
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- 中国を含む東アジアが世界の工場といわれるようになった現在、それを可能にしているアジアのサプライチェーンがいま変貌を遂げようとしています。 世界経済が欧米の消費需要と住宅需要に引っ張られる形で成長し、東アジアが世界中に繊維雑貨、自動車、エレクトロニクス製品などを供給する状況が飽和点に達したうえ、2007年夏に始まった世界金融危機が世界経済の構造変化をもたらしたからです。 世界金融危機の影響を一番大きく受けたのは自動車やエレクトロニクス製品の輸出に依存する日本や韓国でしたが、中国や東南アジア諸国も相当な影響を受けました。いま東アジア経済が急速に回復しつつあるのは財政金融の思い切った緩和によるものであり、必ずしも持続可能なものではありません。

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