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賢く強く健気な子に、何もしてあげられないのか?(ルポ:“弱者”として生きるアメリカ)
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- (前回「「僕はママが好きです!」競い合うように日本語を話す少年たち」から読む) 教室の空気が重かった。前方で、テイラー・ハーパーが腰に手をやりながら、大声で少年Aに説教をしている。Aは下を向いたまま微動だにしない。 私が荷物を置くと、テイラーが振り向きながら話した。 「ソウイチ、今日、この子にはあなたのレッスンを受けさせない。Cだけみてやってくれる?」 Aは授業にまともに参加せず、課題もこなさず、宿題にも手を付けずに登校した。そのペナルティーとして〈飴の時間〉を奪われたのだ。 「あなたが決められたことをきちんとこなしていれば、こんな事にはならないのにね」 巣立った筈のOpportunity Schoolに戻り、更に問題を起こしてしまうA。

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