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【NY市場】原油高一服でドル買戻しの動き
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22日のNY為替市場はドル買い・円売りの動きが優勢となった。
一時ロンドン時間に一時135ドル台まで上昇した原油が、利益確定売 りに押され、反落したことで、市場の懸念もひとまず一服した。
株価も 底堅く推移、米国債利回りも上昇したことから、為替市場ではドル買い ・円売りの動きが強まった。
きょう発表になった米新規失業保険申請件 数が予想外に良好な内容だったことも、その動きをサポートした。
きょうは一服したとは言え、原油は強い動きが続いている。
住宅市場 の改善もまだ先が見えない状態で、景気先行き懸念はなお強い。
きの うはFRBが成長見通しを引き下げていた。
一方で、インフレ懸念もまた 強まっているのも実情で、原油高が更に継続して行くようであれば、景気 減速にもかかわらず、FRBは金利を引き上げざるおえないのではとの 警戒も一部では出ている。
政策金利に敏感な米2年債利回りは大幅に 上昇、2.5%台を回復した。
また米FF金利先物市場では、再び、年内利 上げ確率が据え置きの確率を上回ってきている。
いずれにしろ、原油高が一服してくれるかどうかが重要な鍵となる。
ただ、 ポールソン米財務長官は原油高の短期の容易な解決策はないと述べて いた。
◆ドル円 104円台回復し、10日線付近に戻る 幅広い実需の買い ドル買い・円売りの動きから、一時102円台に下落していたドル円は買 戻しを強めた。
レジスタンスとなっていた103.60水準を突破し、ストップ を巻き込んで、104円近辺に上昇した。
スイス銀、英銀、米銀などを経 由して、幅広く、実需筋の買いが入っていたようだ。
途中、104円近辺で揉み合いが続いたが、午後になって原油が利益 確定売りを強めたことから、買いが加速し、一時104.30/40水準まで 上昇している。
きのうの下落で、下げトレンドに入った感もあったが、きょうの反転で 10日移動平均線付近まで戻しており、一旦、振り出しに戻ったようだ。
きょうも堅調に推移すれば、今週に付けた10日線と21日線のデッド クロスは騙しということになりそうだがどうか。
いずれにしろ原油次第か。
◆ポンド自律反発の動き ポンドドルは、ドル買い優勢の動きから、NY時間に入って伸び悩んだ ものの、対ユーロ、対円では堅調に推移した。
ロンドン時間に発表に なった英小売売上高が予想を上回ったことで、ポンド買いに勢いがつ いたようだ。
長期的には英経済に対する悲観的な見方は強く、上値で は売りも入っているようだが、きょうは底堅い動きを続けた。
テクニカル的に自律反発の色合いを強めてきており、ポンドをサポート しているようだ。
ポンドドルの場合、目先はボリンジャーバンド(21日、2 標準偏差)の上限が1.99前半にあり、到達するか注目される。
ポンド円 も21日移動平均線(現在205.00)を越えてきており、上値への期待は高 まりそうだ。
日本の投信がらみの買いも観測されている。
インフレ懸念は強まっているが、ただ、英経済に楽観的な雰囲気はまだ ない。

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