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【ロンドン市場】 ポンド上伸、英小売売上高予想上回る
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22日のロンドン市場は英小売売上高が予想上回る結果だったことで
ポンド買いが強まった。
序盤の取引はユーロドルが1.58台に乗せるなどドル売りから始まった。
ドル円も一時103円割れとなったが、すぐに買いが入り103円台を回復。
ユーロ円が162円台半ばから一気に163円近辺へと買われ、市場では 投信関連の円売り注文との観測も流れていた。
欧州株は前日の米株式市場や本日のアジア株が軟調だったことで、 売りが先行して始まった。
しかし、円買いの動きは軽微なものに留まった。
むしろ、原油価格の動向にドル相場が連動するかたちで、 原油先物に調整売りが入るとユーロドルは1.57台半ばへと反落、 ポンドドルも一時1.97割れへと値を下げた。
ロンドン市場が本格的に動きだすきっかけは英小売売上高の結果だった。
4月の英小売売上高は前月比が-0.2%と事前予想の-0.5%より 少ない落ち込みに留まった。
前年比は4.2%と事前予想と同じだった。
また、前回3月の数字は前月比、前年比とも上方修正された。
この結果にポンド買いが一気に強まり、ポンドドルは1.97台後半へと上昇。
ポンド円は203円台半ばから204円台乗せへと瞬時に買われた。
続いて発表された、5月英CBI製造業受注も予想ほど悪くなかったことで、 ポンド買いの勢いが継続した。
ポンドドルは1.9850近辺まで上昇し、ロンドン市場序盤の安値水準から 150ポイント超の大幅高となり、その後も高止まりした。
ポンド円は205円近辺まで上昇し、東京市場の揉み合い水準から 約2円の上昇となった。
◆ユーロドル、ポンド買いのクロス取引で上値重い ユーロドルはポンド買いユーロ売りの取引が続いたことが上値を押さえた。
ユーロポンドは東京市場では0.8000近辺での揉み合い。
ロンドン市場では英小売売上高で0.79台後半へと値を下げ、その後も 一貫して下落、0.7930台へと売られ続けた。
ユーロドルはポンドドルの上昇と逆行して軟調な展開が続いた。
1.5780レベルが重くなり、1.5750挟みの安値水準で揉み合った。
◆ドル円、103円台前半で揉み合い ドル円は、欧州株・原油価格の上下動や、クロス円の買い圧力で売買が交錯、 103円台前半で方向感に欠けた取引が続いた。
根強い買いは本邦投信玉との観測も流れていた。
◆原油先物、最高値更新相次ぐ NY原油先物は東京時間の135ドル乗せの記録をロンドン市場で塗り替え、 一時1バレル=135.09の高値をつけた。
その後は134ドル割れとなるなど、高値圏での激しい取引になった。
また、北海ブレント原油も一時134.52ドルと高値を更新した。
欧州委員会からは「原油価格が現状水準に留まれば、経済成長はこれまでの EU予測を下回るだろう」と懸念の声も上がっていた。
◆米新規失業保険申請件数、予想下回り、ドル買い・円売り 前週の米新規失業保険申請件数が36.5万人と前回および予想を下回った。
瞬時にドル買いの反応がみられ、米株価指数先物が買われると、 続いて円売りの反応が広がった。
ドル円は103円台後半、ユーロ円は163円乗せ、ユーロドルは1.5750割れとなった。

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