スポンサーリンク |
少年たちの人生に「セカンド・ウィンド」よ、吹け(ルポ:“弱者”として生きるアメリカ)
- 記事詳細
- (前回「みんななかよく さあ いこう」から読む) 「まだ、ちょっと僕の授業が残っていますので、2〜3分、お待ち下さい」 約束した時間にOpportunity Schoolを訪れると、あの代行教諭(前回参照)が言った。どうやら、理科のテスト中のようだ。 「お気になさらずに」 私が応じるや否や、少年Bが「終わったよ」と立ち上がった。答案用紙を受け取った代行教諭は、顔を顰めながら話した。 「まだ、クエスチョンの全てに答えていないじゃないか。こんな中途半端な解答でいいのか?」 「え?」 「え、じゃない。手を抜かずにもっと真剣にやりなさい」 少年Bは不貞腐れたような表情で答案用紙を左手に持つと、自分の席に座った。

スポンサーリンク |