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「みんななかよく さあ いこう」(ルポ:“弱者”として生きるアメリカ)
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- (前回「戻ってきてしまった少年」から読む) あさ あさ あかるい あさ うみがひかる まちがひかる やねがひかる おはよう おはよう さあ いこう みんななかよく さあ いこう 私が小学校入学直後に手にした国語の教科書の一頁目には、このような文章が書かれていたと思う。 記憶をたどりながら、その一文をホワイトボードに書いた。 「読んでごらん」 私が促すと、少年Aと少年Bは、自ら作ったジャパニーズ・アルファベット・シートを覗き込みながら、ひとつひとつの言葉にローマ字でカナを振っていった。 「上から2番目は何だったっけな?」 「『さ』、じゃないの?」 「さ、し、す、せ、そ、の『さ』?」 「うん。

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