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【NY市場】米株高で円安進行、ドル相場は神経質な推移
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19日のNY市場は、円安の動きが強まり、リスク選好色が支配的だった。
一方、ドル相場は神経質な動きだった。
序盤に発表された米シティの決算は4四半期ぶりの赤字だったが、NY株式市場ではネガティブな動きは広がらなかった。
ハイテクや薬品などが主導して堅調な推移となった。
NYダウは100ドル超高へと上昇した。
商品市況も堅調で、原油は引け際に79ドル台に乗せた。
為替市場では全般に円売りが優勢になった。
ドル円は91円台乗せ、ポンド円は149円台乗せ、豪ドル円も84円台乗せなど、本日の高値を付ける動きが相次いだ。
ロンドン市場では軟調だったユーロ円も反発、130円台を回復している。
取引中盤からは円安水準で、値動きが膠着した。
ドル相場は神経質な動きだった。
序盤はロンドン市場でのドル買いが一服。
ユーロドルは1.43近辺での揉み合い。
ポンドドルは1.63台前半から後半へと反発した。
オセアニ通貨が堅調で、豪ドル/ドルは0.91台後半から0.92台半ばまで買い戻される場面があった。
中盤からは再びドル買いが優勢になり、ユーロドルは1.42台半ばへと本日の安値を伸ばす場面があった。
ポンドや豪ドルなども反発力が鈍った。
ただ、終盤にかけては米株の堅調な動きにドル買いも落ち着いた。
◆ユーロ相場は波乱含み ユーロ相場はロンドン市場から引き続き軟調に推移した。
ユーロドルは1.43近辺まで戻ると上値が重くなり、1.42台半ばへと約1ヶ月ぶり安値水準へと下値を広げる動きをみせた。
ユーロポンドは0.8710近辺へとこの日の安値を更新した。
市場では依然としてギリシャ問題が他のユーロ諸国にも悪影響を与えることが懸念されていた。
また、テクニカル的に重要な200日移動平均線も下回っている。
ユーロ相場は引き続き波乱含みの展開が続きそうだ。
◆カナダ中銀、カナダ高警戒も カナダ中銀は市場予想通り、政策金利を現行の0.25%に据え置いた。
声明ではこれまで通り、カナダ高をけん制する内容が盛り込まれている。
ドルカナダは発表を受けて1.0300レベルから1.0350近辺までドル買い・カナダ売りの反応を見せた。
ただ、その後は1.03台前半での取引に終始した。
カナダ中銀は声明で、政策金利を2010年上半期末までは据え置くことを繰り返した。
また、カナダ高とともに米景気の弱さがが成長を阻害する一因であることも盛り込まれていた。
尚、ハーパー加首相は内閣改造を発表したが、フレアティー財務相は続投となった。
(Klugシニアアナリスト 松木秀明)

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