スポンサーリンク |
【ロンドン市場】ドル全面高、ユーロドルは1.43割れ
- 記事詳細
-
19日のロンドン市場はドル高推移。
ギリシャの財政再建を懸念したユーロ売りが続き、ユーロ安・ドル高の動きが全体に波及した。
今週から米企業決算が本格化する中、欧州株式市場で銀行株が売られ、リスク回避的なムードもあった。
ユーロドルはロンドン朝方から100ポイント超。
ポンドドルは強い英物価指標を受けて上値を伸ばす場面もあったが、ロンドン正午にかけて東京朝方の水準まで往来。
英キャドバリーは米クラフトの買収提案を受け入れた上、仏GDFスエズと英インターナショナル・パワーの提携交渉は物別れに終わった。
円相場の方向感はまちまち。
対主要通貨でのドル高を背景にドル円は底固く推移。
ただ、クロス円は、ユーロ円を除き、方向感は限定。
◆ドル円底堅い、JALに関する発表巡り円高に振れる場面も ドル円は底堅い展開。
JALの会社更生法の適用申請、企業再生支援機構による正式なJALの支援決定が伝わった中、90.30辺りまで円高に振れる場面もあったが、対主要通貨でドル高が鮮明になり、90.88辺りまで反発した。
クロス円は、対主要通貨でユーロが軟調に推移したことで、ユーロ円は130.55辺りから129.82辺りまで下落。
ポンド円はドル円の底堅い動きがサポートとなった一方で、ポンドドルの反落が重しとなり、147.97-149.05水準で上下し、方向感は限られた。
◆ユーロドルは一本調子で下落、英消費者物価指数は予想上回る伸び ポンドドルは強い英物価指標を背景に1.6457レベルまで上値を伸ばした後、1.63台序盤まで反落。
この日発表された英消費者物価指数や英小売物価指数が市場予想の伸びを上回ったことでポンド買いとなったものの、全体的にドル高の動きが強まると急速に伸び悩んだ。
英キャドバリーが米クラフトの買収提案を受け入れたことも、ポンドドルの値動きを反転させた。
ユーロドルは1.4411レベルから1.4265レベルまで下落。
英物価指標の伸びを背景としたユーロ売り・ポンド買いや、弱い独ZEW景況感指数がユーロドルを押し下げた。
格付け会社ムーディーズがギリシャの財政再建計画に不確実性があるとしたこともユーロドルを圧迫した。
ユーロポンドは0.8787レベルから0.8729レベルまで下落し、昨年9月11日以来の安値をつけた。
ロンドン昼にかけては0.87台中盤まで小戻しした。
(Klugアナリスト 谷口英司)

スポンサーリンク |