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【NY市場】リスク回避色強まり、円買いの動き
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15日のNY市場、市場全体にリスク回避の動きが強まり、円相場は後半に円買いの動きが見られた。
この日発表になったミシガン大消費者信頼感指数が弱い内容だったことや、JPモルガンの決算内容が嫌気された。
株式市場でダウ平均の下げ幅が一時150ドル近くまで下落したことや、原油も77ドル台まで一時下落する中、利益確定の動きが強まっている。
ドル円はロンドン時間に91円台まで戻していたものの、結局、90円台に戻し、ユーロ円や資源国通貨も下落した。
JPモルガンの10-12月期決算は投資銀行部門の好調で予想を上回る内容だったものの、住宅ローンやクレジットカードの損失が膨らんでおり、信用状況の改善が見られていないことが、先行き不透明感を復活させていた。
◆資源国通貨は売り続く 更に下回れば下値模索加速も リスク資産回避の動きが強まり、きょうも資源国通貨は売りが強まった。
カナダ円は88円台前半まで下落し、豪ドル円も83円台に下落している。
昨年末から円安期待と景気回復期待から資源国通貨は対円で上昇を続けていた。
カナダ円は21日線にほぼ到達しており、豪ドル円も接近し始めている。
下にブレイクするようでれば、更に下値模索が加速しそうな位置に来ている。
◆小沢問題の影響は限定的か 小沢民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入問題で東京地検特捜部は小沢氏の私設秘書だった石川知裕衆院議員らの逮捕に踏み切った。
自民党など野党側は小沢氏の責任を厳しく追及する方針で、幹事長辞任論が拡大する可能性もある。
鳩山首相は小沢氏続投の意向を示しているが、通常国会召集を来週初めに控え、政権運営にとって打撃になるのは確実。
政治的不安定さが強まりそうな気配だが、きょうの相場の受け止め方を見た限りでは影響は限定的。
過去の例からみても、日本の政治スキャンダルで円相場が大きく振れると言ったケースは少ない。
(Klugシニアアナリスト 野沢卓美)

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