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【ロンドン市場】序盤は円高も、NY市場を控えて巻き戻し
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15日のロンドン市場前半の取引、序盤から円買いの動きが広がったが、NY勢の参加を控えて巻き戻しの動きもみられた。
ドル円は91円を割り込むと一時90.60レベルまで下落した。
クロス円は、ユーロ円主導で下落。
ユーロ円は131円台半ばから130円台前半まで軟化した。
ポンド円は148円台半ばから147円台前半へと下げた。
しかし、米JPモルガンの決算を控えて巻き戻しの動きがみられた。
ドル円は91円台乗せ、ユーロ円131円近辺、ポンド円148円台前半へと戻す場面があった。
NY市場での一連の米経済指標の発表を控えていることや、米国の三連休を控えていることで短期ポジションには調整が入り易い状況となっていた。
欧州株は各指数とも前日終値水準をめぐる上下動で神経質な展開。
原油や金など商品市況はユーロドルでのドル買い優勢の展開で軟調推移だった。
◆ユーロ売り継続、ユーロ圏に不透明感残る ギリシャの財政赤字再建をめぐる不透明感がなかなか払拭できない状況に、ユーロ売りが先行した。
東京市場で流れたメルケル独首相の辞任のうわさは、独政府筋から否定されたものの、ユーロ売りの流れは止まらなかった。
ユーロドルは1.44台前半での揉み合いから1.43台後半へと下げた。
ユーロポンドも0.8815-0.8845でのレンジ取引と、東京市場からの安値圏から抜け出せなかった。
当のメルケル独首相はギリシャの再建策を評価しながらも、ユーロ各国は赤字についての宿題を抱えている、と述べていた。
また、ポンドもダーリング英財務相の2010年景気回復への慎重な論調に売りが先行した。
ポンドドル台前半から1.62台後半へと水準を切り下げる場面があった。
◆JPモルガン決算めぐり神経質な上下動 日本時間21時頃にJPモルガンの第4四半期決算が発表された。
1株利益は0.74ドルと市場予想の0.60ドルを上回った。
ただ、総収入が252.4億ドルと市場予想の262.1億ドルに達しなかった。
また、個人向け貸し倒れ引当金を19億ドル積み増していた。
米ダウ平均先物は発表後に売られた。
為替市場では発表直前に円買いポジションの巻き返しが強まり、ドル円は90.70近辺から一気に91.05レベルまでショートカバーされた。
しかし、その後は90.80-90レベルでの揉み合いとなった。
(Klugシニアアナリスト 松木秀明)

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