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【ロンドン市場】リスク回避色薄れ、ドル安・円安に
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13日のロンドン市場前半の取引は、欧州株が下げ渋ったことからリスク回避色が薄れ、ドル安、円安の流れになった。
序盤はポンド、中盤にかけてはユーロの堅調な動きが目立った。
ドル円は91円近辺から緩やかに水準を上げて91.50レベルまで上昇。
クロス円も買われた。
ポンド円は147円台前半から148円台半ばへ、豪ドル円は84円近辺から84円台後半へ、カナダ円は87円台後半から88円台前半へと上昇し、それぞれ東京市場からの高値を更新した。
ポンドや豪ドルは対ドルでも堅調に推移した。
欧州株は軟調な取引から始まったものの、小売や自動車などが堅調で各株価指数は序盤の下げを戻した。
昨日からの連鎖的な株安の流れが落ち着いたことが、ドル売り・円売りへとつながった。
リスクに敏感な豪ドルも堅調だった。
欧州通貨はクロス取引でまちまちの動きをみせたが、ポンドもユーロも堅調地合いが続いた。
スイスフランが売られる場面があったが、スイス中銀の介入観測は特段みられなかった。
中盤にかけてはドル安が一段と強まった。
ユーロドルが約1ヶ月ぶりに1.45台後半へと上昇したことを受けて、各主要通貨に対してドル売りが進んだ。
ポンドドルは1.63手前へ上昇、ドル円も91円手前へと小反落。
◆ポンド堅調、英中銀委員の発言で 東京タイムから報じられていたセンタンス英中銀委員のガーディアン紙での発言がポンドを押し上げた。
同委員はインフレリスクを指摘し、年内の利上げの必要性に言及していた。
また、18時半に発表された英鉱工業生産は市場予想を小幅上回る結果となったが、ロンドン序盤から改善期待もあった模様。
ポンドドルは1.61台半ばから1.62台後半まで大きく上昇した。
ユーロポンドの売り圧力も強まり、ポンド相場を支えていた。
その後、中盤にかけてユーロポンドが反発したが、対ドル・対円ともに高値水準を維持し、底堅い動きが続いた。
◆2009年の独マイナス成長もユーロは堅調 2009年の独GDP成長は通年でマイナス5%と、市場予想マイナス4.8%を下回り、戦後最悪の結果と報じられた。
独統計庁は第4四半期GDPは前期から変わらずの公算と述べ、依然として不透明感が残る状況としていた。
また、仏ソジェンの業績見通しの悪化が金融株の足を引っ張ったことも悪材料だった。
同銀行株は一時6%安となった。
ロンドン序盤はポンドに比べてユーロの上昇の動きは鈍かった。
ただ、ロンドン中盤にかけては巻き返しの動きでユーロが買い戻され、ユーロポンドは序盤の下げを消した。
ユーロドルは約1ヶ月ぶりの1.45台後半、ユーロ円も133円近辺へと上昇した。
(Klugシニアアナリスト 松木秀明)

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