スポンサーリンク |
【東京市場】中国当局者の発言が手がかりに
- 記事詳細
-
12日の東京市場では、ドル円やクロス円が下落後に往来。
本邦実需の円買いなど、フロー中心に円高の動きとなった後、中国の政府系ファンド当局者の発言が手がかりとなり、ドル円やクロス円は反発した。
中国の政府系ファンド当局者は「円は引き続き下落する見通し」、「米中はともに下半期に利上げする可能性」、「ドルは底を打った」などと述べた。
ただ、一連の発言は個人的なものとされた。
◆ドル円、クロス円 実需の売りで下落するも持ち直す ドル円は仲値公示にかけて水準を切り上げた後、本邦輸出など実需の売りを背景に92.28辺りから91.81辺りまで下落。
ユーロ円にユーロ債の償還絡みの売りが入ったとの指摘もあった。
ユーロ円は133.74辺りから133円割れまで軟化した。
その後、中国の政府系ファンド当局者のコメントを受けてクロス円は軟化前の水準まで往来。
ドル円は92.41辺りまで反発した。
ポンド円は148.53辺りから1473.65辺りまで下落後、148.50辺りまで戻した。
午後に入ると反発が一巡し、ドル円、クロス円ともにもみ合った。
◆ドルに底堅さ、中国の政府系ファンド当局者のドル高示唆 ユーロドルは1.4520辺りから1.4452辺りまで下落。
米系ファンドのドル買い観測があった上、中国の政府系ファンド当局者のドル高示唆もユーロドルの重しとなった。
ポンドドルでもドルが強含み、1.6120辺りから1.6061辺りまで下落した。
この日発表された英BRC小売売上高(12月)の既存店ベースは前年比4.2%の伸びとなったが、手がかりとならなかった。
豪ドル/ドルは0.9302辺りから0.9234辺りまでドル高の動き。
対主要通貨でのドル買いが豪ドル/ドルを圧迫したほか、弱い豪住宅ローン承認件数も豪ドル売りを誘った。
ただ、東京午後にかけて0.9282辺りまで戻した。
この日発表された11月の豪住宅ローン承認件数は前月比5.6%減となり、市場予想の同2.3%減よりも弱かった。
(Klugアナリスト 谷口英司)

スポンサーリンク |