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【ロンドン市場】ドル安・円安 米雇用統計後の流れ継続
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週明け11日のロンドン市場、前半の取引はドル安・円安の動きが続いた。
ポンドドルは1.60台後半から1.61台後半へと大幅高、ユーロドルは1.45近辺の揉み合いから小幅ながら高値を更新する動き。
クロス円も堅調で、ポンド円は148円台前半から149円台半ばへ、ユーロ円は133円台後半から134円台前半へと上昇した。
前週末の米雇用統計が市場の予想ほどの改善を示さなかったことから、米利上げ期待が後退し、低金利政策が長期化するとの期待からドル安の動きが強まった。
この流れが週明け相場でも継続した形となった。
欧州株が堅調に推移、原油先物が84ドル台へと上昇したことも欧州通貨高・ドル安や欧州通貨高・円安の動きにつながった。
ドル円は92円台前半での揉み合いから92台後半へと上昇する場面があったが、再び押し戻され方向性に欠けていた。
◆中国の経済指標が話題に、自動車販売好調 11日は中国の経済指標が注目された。
輸出に加えて輸入も世界トップの水準へと増加、世界の貿易の中心としての中国が印象付けられた。
ロンドンタイムには2009年の中国新車販売台数が米国を抜いて世界一と報じられた。
また、自動車生産台数も世界一となる見込みで、世界の工場であることが改めて確認された。
豪ドルはアジアタイムに上伸、ロンドンタイムでも高値圏推移を続けた。
豪ドル円は前週末の85円台半ばから86円台乗せ、豪ドル/ドルは0.92台前半から0.93台前半へと水準を切り上げた。
◆ポンド高が主導、英格下げ観測に巻き返しも ロンドン市場ではポンド買いが主導した。
ポンドドルは大手英銀勢の買いで100ポイント以上の上昇となった。
ユーロ売りポンド買いも進み、ユーロポンドも約50ポイントの下落だった。
ユーロドルの上値が1.4550レベルのオプション・バリアで押さえられているとの観測があった。
また、英サンデータイムズ紙に、シティー(英金融街)は英国は格下げを回避できると確信、との記事が掲載されていた。
ここ数週間、英格下げ観測でポンド売り圧力がみられているが、巻き返しのきっかけとなった模様。
(Klugシニアアナリスト 松木秀明)

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