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【NY市場】弱い雇用統計受け、早期利上げ期待は一服
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8日のNY市場はドル売りが優勢となった。
この日発表になった12月の米雇用統計が予想外に弱い内容となったことで、早期利上げ期待が一服した。
債券市場で政策金利に敏感な2年債利回りが低下する中、為替市場ではドル売りが優勢となっている。
93円台に上昇していたドル円は一時92円台前半に下落した。
ただ、ユーロ円や豪ドル円といったクロス円はしっかりの動きで、円安期待の根強さも伺える展開となった。
◆早期利上げ期待は一服、しかし回復期待は継続 きょうの雇用統計の結果は非農業部門雇用者数(NFP)が8.5万人の減少となっている。
市場では変わらずを予想していただけに、ネガティブサプライズとなった。
しかし、株式、商品市場は上昇しており、景気回復期待までは後退する雰囲気にはなっていなかったようだ。
数字は良くなかったものの、雇用回復傾向は示されており、NFPは7-9月期の月平均の19.9万人減から10-12月期は6.9万人減に急速に下落幅が鈍化している。
前回11月分は4千人増に上方修正されていたが、前回がポジティブ過ぎただけとも言えよう。
ただ、業種ごとの動向は建設、製造とサービスが減って、企業向けの一時派遣、医療サービスが増えるている構図が続いており、長い目での個人消費への影響という点で見れば、何処かの国が経験したように、気掛かりな改善の仕方ではある。
(Klugシニアアナリスト 野沢卓美)

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