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【NY市場】ドル安・円安の動き 従来のリスク選好の動きも
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6日のNY市場はドル売りの動きが優勢となった。
要因としては商品市場の強い動きと、この日発表になったFOMC議事録で、FRBの慎重姿勢が伺える内容だったことで、早期利上げ期待が後退したこと。
ただ、一方で、円売りの動きも根強く、ドル安・円安といった従来のリスク選好的な動きも見られていた。
ドル円は一時92.70近辺まで上昇し、後半に92円台前半に伸び悩み。
ユーロ円は伸び悩んだものの、133円台を回復している。
FOMC議事録では、今後2年間は緩やかな成長の公算や、一部の委員がMBS購入終了後の住宅市場に減退の恐れを指摘するなど、FRBの慎重姿勢が伺える内容。
FOMC声明では政府機関発行の住宅ローン担保証券のいずれも購入ペースを徐々に緩め、2010年第1四半期末までに完了するとしていた。
FRBは先行きに対して慎重姿勢崩していないことが示されている。
◆資源国通貨堅調続く 金属相場高値更新もフォローに カナダ、豪ドルといった資源国通貨が本日も強い動きを続けている。
円安の動きもあって豪ドルは一時85円台に上昇し、10月に付けた昨年来高値の85.30付近を目指す動きが続いている。
景気回復期待を背景に、商品市場への投機資金流入が追い風。
原油以外でも、金属相場が上昇しており、銅やアルミ、パラジウムといった工業製品の原材料に使用される金属の昨年来高値更新が続いており豪ドルをサポート。
一方、カナダも強い動きが続いており、カナダ円は一時89.60近辺まで上昇していた。
ただ、一部カストディアン系の報告によると、カナダへの資金流入が次第に細っているとの指摘も聞かれる。
ここ数週間は株式からカナダのFIXED INCOME(金利物など利益が確定されている金融商品)、主に債券への資金流入が見られ、それに伴ってカナダの需要も強まっていたが、ここに来てその動きも一服し始めているという。
ただ、細ってきているものの、流れ自体は続いており、また、巻き返す動きも出ていないとも述べている。
(Klugシニアアナリスト 野沢卓美)

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