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「弱者」が弱者を救うことの難しさを知る(ルポ:“弱者”として生きるアメリカ)
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- 「時が経つのは早い。本当に大きくなったね」 ジムのオーナーが、息子の頭を撫でながら言った。小学一年生の息子はこの日、10歳の少年と真剣勝負のスパーリングを2ラウンズこなした。 私は今でも時々、ストレス発散のためにサンドバッグを叩きに行く。原稿に追われて消耗が激しかったり、気持ちが沈んでいる時期には、週に3回ほど通うこともある。 息子が2歳になる直前、ちょっとボクシングを見せてみるかと、オムツの上にトレーニングパンツを穿かせてジムに連れて行った。それから4年半、彼はメキシカン・ジムのジュニア・チームで汗を流すようになった。 一年前のクリスマスの日、ひとつ年上の少年を相手に初めての殴り合いを経験し、息子はかなり打たれた。

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